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介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)

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介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)資格とは、介護職として初めて仕事をするのに、必要な最低限度の知識と技術を有すると見なされるものです。介護職として最低限の知識と技術を有することを認められているため、訪問介護事業所などにおいてこの取得者は働くことが出来ます。

かつてはホームヘルパー2級あるいは3級といった具合に制度化されていたものでしたが、介護保険制度が非常に複雑になる中で、またヘルパー職の人材不足と今後の資格体系を見直そうとしたときには、従来のヘルパー資格では分かりにくいと言われてきました。特に複雑になったのが、訪問介護事業所における有資格者の確認です。

ホームヘルパー2級取得者であっても、訪問介護事業所で出来ることが分かれるなどのデメリットが存在していました。たとえば、2級取得者であるけれども取得からまだ間がないということで、訪問介護事業所におけるサービス提供責任者になれなかったりするなどしていたものです。一見、同じホームヘルパー2級であるにも関わらずサービス提供責任者になれる人となれない人とが混在する有様だったわけです。

厚生労働省でもこうした問題を把握していましたが、制度の改正には非常に色々なところに問題が生じるため、先延ばしになっていた経緯があります。それでも今後施設から在宅へと切り替えていく際には、この訪問介護事業所の役割の増大は欠かせないと判断されたため、近年、ようやく制度が変わるに至ったものです。

介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)資格保有のメリット

この介護職員初任者研修の最大のメリットは、ホームヘルパーとして仕事が出来る点にあります。無論、居宅介護支援事業者のケアマネジャーが作成をするケアプランに基づき、さらには訪問介護事業所において作成される訪問介護計画書に従ってのサービス提供ではありますが、最低限この介護職員初任者研修資格取得者でなければサービス提供は出来ないこととされたわけです。

従来のホームヘルパー2級などのように出来る範囲と出来ない範囲とが一見分かりづらいような、不透明なものをやめて誰もがすぐにこの取得者だから何が出来るのかを瞬時に判断が出来るようになったことが、大きなメリットになりました。

介護職員初任者研修取得者は、ホームヘルパーとして働くことが出来る有資格者です。それ以外にもたとえば特別養護老人ホームなどで、介護に関する一定の知識と技術を有する人であると認められやすくなります。こうした点が、この取得者におけるメリットになってきます。

なお、この取得者はかつてのヘルパー2級のようにサービス担当者会議への出席は出来ません。また、訪問介護事業所における訪問介護計画書の作成も出来ないこととされています。単純に利用者の自宅を訪問して決められたヘルパーサービスの提供のみを行います。この中には、いわゆる介護タクシー等も含まれます。

従来のホームヘルパー2級取得者は、そのままでは介護職員として訪問介護事業所では働けなくなっていますので、順次この介護職員初任者研修を取得する方向で行動に移っている現状です。

ただし、従来のホームヘルパー2級で一定の知識や経験を有する場合には、こちらではなく介護職員実務者研修をいきなり取得する人もいます。各自の置かれている環境により、それぞれが選択をしている状況です。

利用者の自宅を訪問して、訪問介護計画書に基づいたサービス提供を行うことがこの取得者が出来る仕事の範囲です。ケアマネジャーなどとの連携は、この初任者研修の上位に当たる実務者研修を取得しサービス提供責任者または管理者が対応に当たります。
そのケアプラン等に基づいてのサービス提供であり、利用者からの要望に応じて現場で勝手に判断してサービス提供を行うことは出来ません。

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