東京の介護士事情

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東京都で働く介護士の給与や待遇、求人状況は、他の地域と比較した際、どのような傾向があるでしょうか。

東京都で働く介護士の平均年収は、500万円台だといわれており、これは他の地域と比較した場合、かなり高い額だといえます。国内トップレベルの年収となっている理由は、東京都全体の給与平均額が高いという点、そして職業選択の幅が広い点にあるでしょう。

介護施設の数が非常に多く、規模の大きな病院、老人ホームなどもあるため、求人の幅が広いといわれています。数多くある施設、職種の中から、自分にあった仕事を選択できる地域だといえるでしょう。

高齢者数の数も多い地域であり、高齢化率も22%を超えている状況ですので、今後も施設数の増加、求人数の増加が見込めるかもしれません。要介護者数の数も非常に多く、介護士やヘルパーの需要も高まっている状況です。

施設数が多く、介護サービスの種類も豊富なため、雇用形態についても、かなり幅が広くなっています。正社員や派遣社員はもちろん、パートやアルバイト、非常勤など様々な雇用形態において、多数の求人案件が揃っています。求人数が豊富なため、未経験者やブランクがある方でも、仕事の選択肢が広く、転職もしやすい環境だといえるでしょう。

たとえば子育てをしながら、介護士として働きたいという方、夜勤のみの仕事を探したいという方でも、条件に合う求人を探しやすい状況です。託児所完備の施設や、残業が生じにくい訪問介護ステーションからの求人も、豊富となっています。また、ハイクラスな有料介護施設、デイケアサービスなども多数提供されているため、高収入な仕事を探したい方にも最適なエリアでしょう。

求人数が非常に多い反面、離職率については低めとなっており、待遇面に力を入れている施設が多いと伺えます。労働環境改善に力を入れる施設も多くなっており、働きやすい職場作りが、進んでいる結果だといえそうです。

研修や資格取得のサポートなど、キャリアアップを支援している施設もあり、働きながらステップアップを目指している方に人気です。介護職は給与が低いというイメージがありますが、東京においては、やや違った状況だといえるかもしれません。経験を積み、スキルを向上しながら、より高収入を目指したい、そんな方にとってとくにメリットの多い環境だといえそうです。

東京都では、老人ホームなど、入所型の施設よりも、訪問介護サービス、居宅介護サポート施設の方が多数となっています。都内においては、リハビリや訪問介護を受ける方の数が多いため、移動をサポートできる介護士の需要が高めです。施設までの移動をスムーズに行うため、腕力のある男性介護士が、多く求められています。

施設数に見合う大量の求人があるため、有効求人倍率も、他地域と比較するとかなり高い数値となっています。介護職で働く人の数は増加傾向にあるとされていますが、現在もなお、人手不足が続いている状況だといえるでしょう。

現場で働く人員が不足傾向なことから、介護福祉士の資格を取得していない人でも、仕事を探しやすい状況だとされています。現在、都内で介護職に就いている人のうち、およそ半数が介護福祉士の資格を取得していない、ともいわれています。質の高い介護サービスを提供するためには、資格取得者を、ある程度の数確保する必要があるでしょう。有効求人倍率から見ても、都内では資格を持つ介護福祉士の需要が、非常に高い状況だといえそうです。

高齢化にともなう施設数の増加、そして訪問介護サービスの充実など、東京においては今後もますます、介護の現場で働く人の需要が高まっていくのではないでしょうか。

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