北海道の介護士事情

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日本は少子高齢化が深刻な問題となっていますが、人口に対しての高齢者の割合は今後もどんどん上がっていくと予測されています。そういった時代背景に伴って需要が高くなっている職業があり、それは介護士です。病院や老人ホームで高齢者のお世話や介護をしたりすることが主な仕事ですが、最近はもっと働く場所が増えています。

北海道では介護士の働き手を求める企業や事業所がとても増えています。それには土地の広さと地域による問題が関係しています。北海道は広大でもあるため、その地域ごとに病院や福祉施設が展開されています。そのため道内でも数多くの介護者施設があることになり、そこで必要としている働き手の数も多くなっているのです。

特に問題となっているのは都市部と田舎の格差です。北海道の中でも札幌市や旭川市、釧路市などは人口も多く商業施設や交通手段も整備されています。そのためその地域に居住し労働できる働き手の人数も多くなっているため、介護施設も比較的労働力を確保しやすくなっています。ですが田舎になると居住者の労働可能な年代の人口が少なくなり、その分高齢者の人数が増えてしまいます。

これは以前これらの地方が栄えていた時代の働き手が現在は高齢者としてこの地方に残り、若い働き手は新しい職を探して都会へと進出していってしまうからです。そうなることでさらに過疎化が進み、生活環境も低下してしまうといった悪循環が起きてしまいます。

それでも高齢者は生活をしなければならなく、介護施設はその地域の公的機関の役割となってしまうのです。ですが公的機関の介護施設というのは、労働環境や待遇が好条件であることも多く実は魅力的な求人も多くなっているのです。

介護士を必要としながらもなかなか働き手がみつからない介護施設では、福利厚生の充実や地域の行政サービスの充実などでアピールしています。

福利厚生では住居の提供や有給休暇の取得率の高さ、食事サポートなどがあります。行政でも子育て世代の移住を目的に、住居や土地の斡旋を行ったり、子供の医療費や保育費を無償化にするなど地域によって独自のサポートをしています。そのため総合的に判断すると都市部よりも魅力的な求人が見つかることも多いのですが、知られていないケースも多いのです。

それでも人材の確保が北海道の介護施設では重要な課題となっており、人員確保のために働きながら介護士の資格を取得させる事業所も増えています。実際に介護の現場で働きながら勉強できるため、初心者でも理解しやすく同僚や上司からの指導も資格取得に役立ちます。同じ資格を持っている先輩が多数職場にいるため、相談やサポートも受けやすいのも魅力とされています。

経営する企業によっては資格取得後も同じ職場で働き続ける場合、資格取得に掛かる費用は企業が負担してくれるケースもあります。

この場合働く側は給料をもらいながら実習と勉強を行い、資格取得も無料で挑めます。企業側は賃金と資格取得費用を負担する代わりに、働き手となる人材を確保できます。これから介護士を目指す人に注目されている働き方です。

一方生活が便利な都市部でも働き手の確保は深刻な問題となっています。高齢者の割合が増えているばかりではなく、サポートを必要とする高齢者が次々と都市部へとやってくる背景があるからです。サポートを受ける場所を探して都市部に来る高齢者の場合、家族や親族の助けが借りられない人も多くいます。

そのためサービス付き高齢者向け住宅も都市部では増えており、こういった施設でも介護士の需要が高まっています。北海道は働ける場所も多いため、勤務時間や業務内容によって仕事を選択することもできます。

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